あまり知られていませんが、JRの運賃は乗車区間を分割することで安くなることがあります。例えば新宿~千葉の区間であれば、全区間でのIC運賃は799円ですが、新宿~錦糸町(216円)+錦糸町~千葉(550円)とすると766円となり、33円安くなります。
乗車区間分割で運賃が安くなる理由
JRの運賃の計算方法は複雑なので理由は単純ではないのですが、一つの要因として「JRの運賃は営業キロの数キロきざみで設定されていて、その運賃が単純にキロ数に比例していない」ということがあります。
例えば、幹線と呼ばれる主要都市間を結ぶ路線の運賃表は下記の通りです。15キロでは240円ですが、30キロでは500円と割高になっています。
営業キロ数 | 運賃(切符) | IC運賃 |
---|---|---|
1~3 | 140円 | 144円 |
4~6 | 190円 | 185円 |
7~10 | 200円 | 195円 |
11~15 | 240円 | 237円 |
16~20 | 320円 | 324円 |
21~25 | 410円 | 410円 |
26~30 | 500円 | 496円 |
※ このような運賃表になる理由は、「営業キロ数に賃率を掛けて端数を切り上げ、その後に消費税を加える」という計算方法により、切り上げされる端数や消費税の四捨五入部分でズレが生じるためです。